はじめに
「尼崎市の公共工事を受注したい。」
「建設業許可は取得したけれど、次は何をすればいいの?」
「入札に参加するには経審が必要と聞いたが、よく分からない。」
このようなご相談を、尼崎市の建設会社様から数多くいただいています。
近年は民間工事だけではなく、学校・公園・道路・上下水道・市営住宅など、景気に左右されにくい公共工事へ参入したいと考える建設会社が増えています。
しかし、公共工事は「建設業許可を持っているだけ」では受注できません。
入札参加資格の取得、経営事項審査(経審)、電子入札の準備など、いくつもの手続きが必要になります。
この記事では、兵庫県尼崎市で建設業専門の行政書士が、
入札とは何か、尼崎市の公共工事に参加する方法、必要な手続き、よくある質問、行政書士へ依頼するメリットについて詳しく解説します。
入札とは?
入札とは、国や自治体などの公共機関が工事を発注する際に、複数の建設会社から価格や条件を提示してもらい、その中から契約相手を決定する制度です。
民間工事では元請会社が自由に業者を選ぶことができます。
一方、公共工事では公平性・透明性を確保するため、法律に基づいた入札制度が採用されています。
例えば尼崎市では、学校改修工事、道路舗装工事、公園整備工事、電気設備工事、管工事、塗装工事
建築工事など、多くの公共工事が毎年発注されています。
公共工事を受注するメリット
公共工事には多くのメリットがあります。
景気に左右されにくい
民間工事は景気によって受注量が変動します。
一方、公共工事は自治体の予算に基づいて発注されるため、比較的安定しています。
支払いが確実
自治体が発注者となるため、
「工事代金が支払われない」
というリスクがほとんどありません。
資金繰りも安定しやすくなります。
会社の信用力が高まる
公共工事を受注している会社は、金融機関、元請会社、民間企業からの信用も高まります。
会社の成長につながる
公共工事の実績が増えることで、
売上増加、技術力向上、人材採用にも良い影響があります。
尼崎市の公共工事へ参加するには?
尼崎市の公共工事へ参加するには、一般的に次の流れになります。
① 建設業許可を取得する
↓
② 決算変更届を毎年提出する
↓
③ 経営事項審査(経審)を受ける
↓
④ 入札参加資格申請を行う
↓
⑤ 電子入札の利用登録
↓
⑥ 入札へ参加
この流れを理解しておくことが大切です。
建設業許可が必要
まず大前提として、
500万円(税込)以上
(建築一式工事は1,500万円以上等)
の工事を請け負うには建設業許可が必要です。
許可がなければ、入札参加資格申請を行うことはできません。
決算変更届は毎年提出
建設業許可を取得すると、毎事業年度終了後4か月以内に決算変更届(事業年度終了届)を提出しなければなりません。
これを提出していないと、経審を受けられないケースがあります。
実際に、「5年間提出していなかった」という会社様からのご相談も少なくありません。
経営事項審査(経審)が必要
公共工事へ参加する場合、
ほとんどの自治体で経営事項審査が必要になります。
経審とは、
会社の完成工事高、技術者数、財務状況、社会保険加入状況、建設機械、建設キャリアアップシステム(CCUS)、CPDなどを点数化する制度です。
その結果として、総合評定値(P点)が算出されます。
この点数が高いほど、大規模工事へ参加できる可能性が高くなります。
入札参加資格申請とは?
経審を受けただけでは入札に参加できません。
各自治体へ「当社を入札参加業者として登録してください。」という申請が必要です。
これが入札参加資格申請です。
審査に通ると、入札参加資格者名簿へ登録されます。
尼崎市の入札参加資格
尼崎市では、おおむね2年ごとに競争入札参加資格審査(業者登録)が実施されます。受付期間内に申請し、資格者名簿へ登載されることで、市の公共工事へ参加できるようになります。受付方法や必要書類はその都度公表されるため、最新の募集要領を確認することが重要です。
電子入札とは?
近年は多くの自治体で
電子入札が採用されています。
紙ではなく、インターネット上で入札、開札、落札まで行われます。
どんな工事が発注される?
尼崎市では、
建築工事、土木工事、電気工事、管工事、舗装工事、塗装工事、防水工事、解体工事など、さまざまな工種の工事が発注されています。
下請会社でも入札できますか?
もちろん可能です。
現在は下請工事しか行っていない会社でも、
建設業許可
↓
経審
↓
入札参加資格
を取得すれば公共工事へ参加できます。
実際に当事務所でも、「今まで100%下請」という会社様が公共工事へ参入されています。
入札は価格だけで決まる?
以前は価格競争が中心でした。
現在では、工事実績、技術者、総合評定値、等級地域要件なども重要になります。
単純に「一番安い会社」が落札するとは限りません。
尼崎市だけでなく兵庫県にも申請がおすすめ
公共工事へ参入するなら、尼崎市だけではなく兵庫県への入札参加資格申請もおすすめです。
兵庫県は工事件数が多く、会社の成長にもつながります。
また、西宮市、伊丹市、芦屋市など周辺自治体へも登録する会社が増えています。
営業エリアに応じて複数自治体へ申請すると、受注機会を広げることができます。兵庫県でも建設工事の入札参加資格審査が定期的に実施されています。
よくある質問
建設業許可だけでは公共工事は受注できますか?
できません。
経審と入札参加資格申請が必要になります。
小さい会社でも受注できますか?
可能です。
小規模工事の発注も多数あります。
一人親方でも入札できますか?
建設業許可などの要件を満たしていれば可能なケースがあります。
経審は毎年必要ですか?
経審の有効期間は審査基準日から1年7か月です。
継続して公共工事へ参加するためには、
毎年受審する会社がほとんどです。
行政書士へ依頼した方がよいですか?
おすすめします。
建設業関係は、決算変更届、経審、入札参加資格すべてがつながっています。
一つでもミスをすると、入札へ参加できないことがあります。
行政書士へ依頼するメリット
当事務所では、建設業許可、更新、業種追加、決算変更届、経審、入札参加資格申請電子入札利用者登録まで一括してサポートしています。
「何から始めればいいかわからない」という会社様でも安心してご相談いただけます。
また、経審の評点アップにつながるポイントや、今後の公共工事参入を見据えた準備についても分かりやすくご説明いたします。
まとめ
尼崎市で公共工事を受注するためには、
建設業許可、決算変更届、経営事項審査(経審)、入札参加資格申請、電子入札の準備が重要になります。
これらは相互に関係しているため、早めに準備を始めることが公共工事参入への近道です。
「公共工事に挑戦したい」
「経審を受けるべきかわからない」
「尼崎市や兵庫県の入札に参加したい」
という方は、お気軽にスイートピー行政書士事務所までご相談ください。
建設業専門の行政書士として、許可取得から経審、入札参加資格申請までサポートいたします。
